――「フルメタル・パニック! Invisible Victory(以下、フルメタIV)」ではOPテーマとEDテーマを担当されましたが、OPの「Even…if」は相良宗介を、EDの「yes」は千鳥かなめをイメージした歌のように感じました。
山田:まったくその通りで、そう聴いていただけて嬉しいです。「OPは宗介の気持ちを歌ったもの、EDはかなめの気持ちを歌ったものにしてほしい」というオーダーをいただいたので、そこを軸に作っていきました。それぞれの曲に2人の思いを込め、2曲が互いにアンサーソングになっています。
――ご自身の楽曲がアニメとリンクして展開する映像を観て、どんな感想を持たれましたか?
山田:プロデューサー、制作の皆さんからいただいたテーマに対して形にしたものが、映像で描かれていくことに感動を覚えました。編曲していただいた段階でも、曲自体の印象も私が歌を作ったところからは多少変化していたんです。そこにさらに映像がついたことで、自分の歌のメッセージを客観的に捉えることができました。「こういうことを歌っていたんだ」と、不思議なフィードバックがありました。しかも、それを観られたファンの方たちが、さらに自分たちの気持ちをそこに乗せて聴いてくれるんだと思うと、歌を作ることの一番の喜びだなあと、感じています。